薬王山竹韻精舎蔵王寺は奈良県吉野山にある総本山金峯山寺の末寺として札幌市にあります。  
   
 

   2019年1月    遺教経を拠り所として
 
遺教経を拠り所として
 
   
   本日は雪の中、ご参拝頂きまして誠に有難う御座います。  
   皆様におかれましてはご家族お揃いで新年をお迎えになられた事とお慶び申し上げます。今年は年号が変わるとの事ですので、まさしく新しい門出の年になりますが、この一年が皆様方に取りまして実り多い豊かな年となりますよう、心よりご祈念申し上げ初護摩を焚かせて頂きました。  
   1月の事を正月と申しますが、正しくは「修正の月」と申します。新年を迎え一年の目標を心に誓って日々精進を重ねますが時間の経過に伴い、いつしか初心を忘れ目指した目標とは違った道を歩んでしまう事が御座います。そうした自分を見つめ直し、正しい道に導き直すのが1月で「正しく修正する月」と言う事から正月と呼ばれて来ました。  
   「一年の計は元旦にあり」と申しますが、年頭に当たり今年一年の計画を立てられた方も多いのではないでしょうか。私は昭和58年にご縁を頂き得度受戒を授けて頂きましたが、この36年間、不思議に思い、納得いかない現実に直面して来ました。仏教と言いますとイコール葬儀と言える位、亡き人の供養こそが仏教の本義のようになっていますが、お釈迦様の教えを勉強すればする程、そうではない事に気付かされます。  
   お釈迦様は「生老病死」と言う苦しみ多きこの世の人生をいかに正しく生きるかを説かれました。今年こそ仏教の原点とも言うべきお釈迦様の教えに少しでも近づく事が出来るよう、努力して日々を過ごして参りたいと願っています。  
   具体的にはお釈迦様の命日であります毎月15日に最後の教えを纏めた経典と言われています「遺教経」をお唱えして、お釈迦様の教えを肝に銘じ、忘れる事のないよう精進を重ねて参りたいと思っています。特に出家僧侶が守るべき戒めとしてお示しになられた、悟りに至るために守るべき少欲・知足・遠離・精進・不忘念・正定・修智慧・不戯論という8つの徳目をかみしめ、「少欲・知足」を守り、「勤め励む」事を忘れず、日々努力して参りたいと思っています。  
   これから始まります皆様方の新しい一年が、お釈迦様の教えに裏打ちされた仏教徒にふさわしい毎日となりますようご祈念申し上げます。  
   本日はご参拝誠に有難う御座いました。  
  2019年1月 薬王山竹韻精舎蔵王寺  
 


   2018年12月    維摩経に学ぶ





   2018年11月    身口意を整える